今回は、技術系の会社ではよくある出来事、展示会出展時の技術広報について記事にしていきたいと思います。
オフライン、オンラインどちらの会場でも、自社の技術力のアピールになることは間違いなし!そんな時に、広報ツールとしてよく考えられるのは、「動画」と「特設webサイト」です。
この記事では、その中でも「特設webサイト」に関して、「なぜ作るのか」「どんな情報が必要なのか」について簡単に説明し、最後に参考になる特設サイト事例を紹介したいと思います。事例だけ見たい方は、目次より飛んで見ることをお勧めします。
なぜわざわざ特設webサイトを作るのか
「各展示会で、イベント公式webサイトが開設されるから良いじゃないか。」そういう意見も多いと思います。出展準備で忙しい中、webサイトを新たに作るコストを割けない会社も多いでしょう。
結果的に特設サイトを作るかどうかは別として、わざわざ特設サイトを用意する意味について我々TechPRなりに考えてみました。
会場でのパンフレット代わりとして使える
まず思いつくのはこれですね。会場にQRコードを用意し読み取ってもらうことで、web上で展示物の詳細情報や動画をお客様にご自身の端末で見てもらえることは大きいメリットだと思います。
チラシなどと合わせて併用すれば、お客様が後で気になった時に見直せるのも大きなメリットだと考えます。今は何でもデジタルの時代ですからね。
イベント公式web上では伝えきれない情報も自由に掲載できる
2つ目に、自社で特設ページを持つことで、掲載情報を自由に選べるという点です。
イベント公式webサイトなどでは、展示企業数の関係などで簡易的な情報しか掲載できない場合も多く、掲載できたとしても、フォーマットやデザインが決まっていることで自社の特色が表現できないことも多いと思います。
そんな時に、特設サイトを自社で持っておけば自由に情報を配置できますし、デザインも自由。惜しみなく自社展示物のアピールができると思います。SNSなどでも非常に告知しやすいですよね!
自社サイト内に技術広報実績として残る
3つ目は、展示会特設webサイトが技術広報コンテンツとして残っていく、ということです。我々TechPRとしては、この考えを持って特設サイトを作っていただきたいと考えます。
イベント公式webサイトは、イベント自体が無くなった時やイベント開催後には消えてしまうかもしれません。過去1回だけ出展したという情報は、その後の開催情報に紛れて薄れてしまうかもしれません。そうなってしまえばもったいないですよね。。
自社のWebサイト内にページを作っておけば、自社サイトに訪問した人にも見つけてもらえる実績コンテンツになりますし、イベント名+会社名でキーワードセットしておけば、インターネット上でもヒットしやすいです。
イベントに出展するから作るのではなく、あくまでも自社の技術広報としてイベント出展の実績コンテンツを増やしていくという考えで作っていけば、良いwebサイト運用につながると思います。
展示会用特設webサイトに必要な情報
さて、展示会用に特設サイトを作るメリットも理解したところで、実際にどんな情報を掲載しているものが多いのか、どんな情報を掲載しておけば良いのかを簡単に解説していきます。
開催日時がわかる
1つ目は、開催日時です。当たり前なことですが、自社特設サイト内のわかりやすい位置に開催日時をしっかり明記しましょう。サイトにアクセスして最初に見るエリアに配置したり、イベント参加のコンバージョン周りにも記載されていると親切ですね!
展示ブース情報がわかる
2つ目は、展示ブース情報です。イベント公式にリンクさせて見てもらうのもありですが、多くの出展企業の中からユーザーに探させるのも酷な話です。イベント会場の見取り図を掲載して自社ブース箇所を把握してもらったり、自社ブース内の掲示配置図などを掲載できればとても親切だと思います。図が用意できなくても、会場内で割り当てられたブース番号は掲載しておきましょう!
展示物の紹介や見所がわかる
3つ目に、掲示物の紹介や見どころ情報です。これがなければ、特設サイトを自社で作る意味がないほど重要です。特設サイトを作る理由でも述べたとおり、自社で特設サイトを作ってしまえば、掲載情報を自由にカスタマイズできますので、惜しみなく展示物のアピールができます。特設ページを1枚のペライチサイトにするのではなく、掲示物の詳細は子ページに記述して階層を持たせる企業もあるようです。SEO対策にもなって、情報整理された特設サイトになりそうですね!
参考にしたい!展示会特設webサイト紹介
ここからは、特設サイトを作る際に参考にして欲しいwebサイトを紹介します。5社ピックアップしてますので、是非展示会特設webサイト作りにお役立てください!
(1)IIFES2022 東芝グループ 特設サイト
東芝グループのIIFES2022特設サイトになります。
top画面もシンプルに構成されており、リアルとオンライン開催日程の明記、イベント出展に関する更新情報などもあり、イベントに関する情報がこのページを見ればしっかり理解できるようになっています。また、ブースのみどころをメディアに取り上げられた情報を掲載していたり、製品情報の古さを掲示していたりと、ページ作りの細かさが伺えます。
(2)国際物流総合展2022 トヨタL&Fブース
トヨタL&Fの国際物流総合展2022特設サイトになります。
ページを開いただけで、デザインから溢れ出るTOYOTA感。オリジナリティの強さがまさに特設サイト!といった印象です。fontや色味で独自性が表現されており、自社の特設サイトだから出せるデザインになっています。イベントでのプレゼンテーション概要も掲載されており、事前に内容の確認ができますし、ブース配置図とともに出展予定製品も動画リンク付きで掲載されており、当日のイメージもバッチリできそうです。イベント会場までの交通アクセス情報の細かさもポイントです。
http://www.toyota-lf.com/sp/exhibition2022/
(3)JIMTOF2022 展示会情報 三菱電機 FA
三菱電機 FAのJIMTOF2022展示会情報になります。
展示会情報最初の画面周りでイベント情報がほとんど理解できるようにまとめられているのはかなりポイントですね。もちろんその下には、掲示情報のみどころや、ブースアクセス情報、会場までのアクセス情報が図付きで掲示されており、スクロールして読むほどにイベント全体の理解も増していける作りになっており、すごくわかりやすいです。個人的には、以前同イベント出展時の様子が写真掲載されていたりして、イベント当日がイメージしやすい素材使いが良いなと思います。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/compass/exhibition/2022/jimtof2022/index.html
(4)IIFES/iREX 2022特設サイト オムロン制御機器
オムロン制御機器のIIFES/iREX 2022特設サイトになります。
この特設サイトは、大きく①イベントTOP②コンセプト③ソリューションにページが分かれており、ページ階層がつくられています。各ソリューションも、詳細は子ページになっているため、イベント後でも会社のソリューションページとして使えるような内容量になっています。イベント特設サイト内なのに、この説明量の多さに驚きました。また、開催が近い2つのイベントをまとめて特設サイトにしている例をあまり見たことがなく新鮮味を感じましたし、まとめて作ることでコスト削減し、内容に注力するというやり方にマッチする企業様もあるかもしれませんね。
https://www.fa.omron.co.jp/solution/iifes_irex2022/
(5)2022国際ロボット展特設ページ Panasonic Group
パナソニックグループの2022国際ロボット展特設ページ(iREX)になります。
こちらの特設サイトでは、最初の画面でリアル・オンライン会場情報が一眼でわかることや、展示するロボット写真がスライドで流れており、展示物のイメージを沸かせれることがポイントです。ブースのコンセプト動画が制作・掲示されていたり、会場情報もすっきりまとまっており、非常にシンプルです。また、展示物の情報が一覧でまとまっているだけでなく、他の特設サイトと違い、情報登録しないで誰でも展示資料が閲覧、ダウンロードできる点も特設サイトを作るだけでなく、ユーザーに配慮した仕組みづくりも参考にしたいポイントになっています。
こちらの特設サイトは、弊社が制作担当いたしました。
https://tech.panasonic.com/jp/robot/irex2022.html
まとめ
今回は、展示会における技術広報事例、特設webサイトについて記事にしました。特に、参考にしたいwebサイトは特徴もばらけていて、良い事例をピックアップできたと思っています。
今回自分でも少し探してみましたが、なかなか展示会の特設サイトの事例ってヒットしないですよね。。。でも需要は高いと弊社では考えております!
我々TechPRでは、そんなニッチな部分を見つけ、企業様をサポートするべく活動していきます。
今回ネタにした展示会特設webサイトに関しましても、作りたいなとお考えの企業様は是非我々TechPR事業部までご連絡ください。まずはご相談から!お待ちしております。
また次のブログでお会いしましょう。